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黒竜潭異聞(こくりゅうたんいぶん)とは、作家・田中芳樹による短編時代小説です。五代と元を除いた西晋から明を舞台とした全11編が収録されています。その中の一つ「宛城の少女」のあらすじをご紹介したいと思います。物語は西晋の時代、史実を基にした作品で、晋の愍帝の建興3年。武帝・司馬炎が呉を滅ぼし、世に平和がもたらされたかと思われましたが、暗愚な皇太子・恵帝が即位したことで世は再び乱世を迎えるのでした。

恵帝の死、永嘉の乱を経て、胡人たちは起兵しいわゆる五胡十六国時代が幕を開きました。洛陽の南、宛城は晋に反乱を起こした杜曽率いる軍勢に包囲され、民を守る為に路上策を取りましたが食料が不足し始め、襄城の太守・石覧に援軍を求めようとしますがそこへ行くには敵中を突破せなべならず、この危険な任務に誰を就かせる悩んでいたところ、荀崧の娘で、聡明で活発、美しく、兵や民からの信頼もあつい13歳の荀灌が名乗りを上げるのでした。そして住民数万人の命が一人の少女の肩へとかかることになるのでした…。

 

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